エアロプレス|淹れ方|おすすめのレシピ

見た目は注射器?

エアロプレスの実物をみたことがありますか?
「これ、本当にコーヒー抽出できるの・・・?」と一度は思ってしまう、まるで注射器のような器具です。

そして仕組みも注射器と似ていて、ポンプ押すようにしてコーヒーを抽出します。注射器はポンプ(プランジャー)を押すと中の薬や液体がでますよね。エアロプレスはこれでコーヒー抽出ができます。

実はエアロプレスは最近の器具で、2000年以降に開発されました。最近ではあるものの、本体がプラスチック製なのもありキャンプや旅行などで人気が高まっているそうです。

今回は、そんな魅力的なエアロプレスについて深堀りしていきます。

他の器具との違いは?

浸漬法と加圧法のハイブリッド

 

一般的に、コーヒーの抽出を大別すると「透過法」と「浸漬法」にわかれます。

透過法・・・上からお湯を注ぎながら抽出(例:ハンドドリップ)スッキリとした味わい

浸漬法・・・お湯に粉を浸して抽出(例:フレンチプレス)トロっとしたコク

実はその両方に当てはまらない抽出方法があります。それが「加圧法」です。苦くてトロトロしているあのエスプレッソがその方法です。スイーツでいうとアフォガードについてくるあの少量のコーヒーです。

エスプレッソは高い圧力+短時間でコーヒーを抽出するのが特徴です。エアロプレスはその「加圧法」と「浸漬法」のハイブリッドだと言われます。

その理由は、抽出方法にあります。粉をお湯につけ置きしたあと、加圧(プレス)して抽出するからです。

浸漬」の成分を引き出す能力と「加圧」のコクを引き出す能力をあわせた、これまたいいとこどりな器具です。

詳しくはこちらの記事にもあります

フレンチプレスとの違いは?

これは私もはじめは思いました。「いや、両方プレスじゃん・・・何が違うのよ・・・」
もちろん、両方プレスすることは共通点ですが、やっぱり少し違いがありました。

①発祥
・エアロプレス:アメリカ発祥 エアロ(空気)+プレス(押し出す)という意味
・フレンチプレス:イタリア発祥 特にフランスで普及しフレンチプレスと呼ばれるようになった

②抽出方法
・エアロプレス:圧力をかけて抽出効率を上げる
・フレンチプレス:粉をお湯に浸した後、粉を底に押して上澄みを飲む

③抽出時間
・エアロプレス:2~3分
・フレンチプレス:4~5分

④味わい
・エアロプレス:ハンドドリップよりも酸味が引き立つ印象
・フレンチプレス:粉っぽく重たくなるとのこと(今後レビューする予定です!)

⑤素材
・エアロプレス:プラスチック製で軽い
・フレンチプレス:ガラスやステンレス製で重い

⑥利便性
エアロプレス:アウトドアでも使える
フレンチプレス:金属フィルターのため、ペーパーフィルター不要で持ち物が減る

⑦手入れ
エアロプレス:分解が簡単
フレンチプレス:粉を除去するのにやや手間かかる

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淹れ方|スタンダード式、インバート式

ここで、道具の名前をかるく紹介します。

写真左からチャンバー、プランジャー、フィルターキャップ、パドル、ペーパーフィルター、ファンネル(漏斗)です。
⚠現在は本体(チャンバー、プランジャー、フィルターキャップ)とパドルしか付いてこないそうです。

注射器でいうと、チャンバーが液体が入ってる方プランジャーがその液体を入れるために押す方、で想像していただくとわかりやすいかと思います。

スタンダード式
チャンバーを直接カップに置き、粉とお湯を淹れる。その後プランジャーでプレスして抽出。

スタンダード式:プランジャーが上、チャンバーが下

インバート式(逆さ式)
名前のまま、スタンダード式を逆にした方法。あらかじめチャンバーにプランジャーを軽くセットし、粉とお湯を入れる。その後にカップにひっくり返してプレス。

インバート式:チャンバーが上、プランジャーが下

一言でまとめると、2種類の違いはチャンバーが上を向いてるか、下を向いているかです。そのため味わいにも違いが出ます。

(今後、味の比較の記事も書こうと思ってます!)

ひつじ珈琲のレシピ

今回はホットのみのレシピです。
お気に入りのマグもご用意ください!

【用意するもの】
・コーヒー豆:14g(中粗挽き)
・お湯:全部で220g(93℃)

・エアロプレス
・ペーパーフィルター
・スケール
・ケトル(なければポットでも可)
・サーバーorマグ
・付属のパドル

【レシピ】今回はインバート式(逆さ)で実施
①チャンバーにプランジャーをセットする
②チャンバーに粉をいれる
③あらかじめフィルターはお湯で濡らす
④1分以内に100gのお湯をそそぐ
⑤5回攪拌する
⑥1分経過したら120gのお湯をそそぐ(計220gになる)
⑦5回攪拌する
⑧フィルターキャップをはめる
⑨2分経過したらマグにひっくり返してプレス
⑩プシューと音が鳴ったらプレスをやめる
⑪3分で抽出完了

チャンバーにプランジャーをセットします。(プランジャーのメモリ4辺りまで)
今回はインバート式のため、フィルターキャップのはまる方が上になるようにします。

 

チャンバーに中粗挽きにした粉をいれます。
このとき、漏斗を使った方が粉をこぼさず入れられるのでおすすめです。

 

フィルターキャップにペーパーフィルターをセットします。
フィルターとキャップを密着させるため、あらかじめフィルターはお湯で濡らしておきます。

 

お湯を100gそそぎます。
目安として、1分以内に注ぎきってください。

 

注いだ後、パドルで5回ほど混ぜます。
パドルを前後に揺らすように攪拌します。なければスプーンでも代用可です。

 

1分経過したら、さらに120gのお湯をそそぎます。(合計で220gになる)

 

また5回ほど混ぜたら、フィルターキャップをはめます。
⚠このときキャップがしっかりしまっていることを確認してください!



フィルターキャップにマグをのせて、ひっくり返します。

 

ゆっくりプランジャーを下に向かって押していきます。
押し進めるとどんどんコーヒー液が出てきます。
⚠プシューと音がなったら抽出は終わりです。押し切ると雑味や苦みがでます。

これで完成です!

おすすめのコーヒー豆

エアロプレスにおすすめの焙煎度は浅煎り~中煎りくらいです。ハンドドリップよりも酸味が引き立つので、浅煎り好きにはもってこいです。
今回は2つおすすめの豆を選びました!

①ホンジュラス セレクトマウンテン
クレバーの回でも選びましたが、個人的に1番飲みやすい浅煎り(酸味)です。

②かさねブレンド
シングルオリジンだけじゃなくて、結局ブレンドの浅煎りもおいしいんです。

こちらで以上です。ぜひコーヒーライフ楽しんでください!最後まで読んでいただきありがとうございます。

エアロプレスのYouTube版もありますので、こちらもぜひ!

ひつじ珈琲のYouTubeチャンネル
コーヒーに関することを科学的にマニアックに
掘り下げていく番組です。

ひつじ珈琲の珈琲研究室

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