【ひつじ珈琲新ブランド】STANDARD COFFEE BEANSとは?【大雄寺店限定】【コモディティコーヒー】

現在プレオープン中の大雄寺店で販売しているSTANDARD COFFEE BEANS。
今日はそちらを詳しくご紹介していきたいと思います。

STANDARD COFFEE BEANSとは?

”STANDARD COFFEE BEANS”は、各生産国を代表する「コモディティコーヒー」を集めた独自ブランドです。
通常ひつじ珈琲で販売している豆は「スペシャルティコーヒー」と呼ばれる品質の高いコーヒー豆ですが、昨今の円安や物価高でコーヒー豆の価格もかなり高騰しています。
そのため、皆様により日常に飲むコーヒーとしてリーズナブルに提供できるようにと作ったのがこのブランドです。
味や香りはスペシャルティコーヒーに比べるとやや劣りますが、毎日たくさん飲みたい、価格を抑えたいという方にはぴったりのコーヒーです。

スペシャルティコーヒー
生産から消費までの一連の過程において厳正な管理が行き届いた、高品質なコーヒーのことです。
 ▶︎生産国における栽培管理、収穫、生産処理、選別、品質管理が適正に行われている
 ▶︎欠点豆の混入が極めて少ない生豆である
 ▶︎適切な輸送と保管により、劣化のない状態で焙煎されている
 ▶︎適切な抽出がなされ、カップに生産地の特徴的な風味特性が表現されている
といった条件を満たしているコーヒーのことで、日本では、日本スペシャルティコーヒー協会(SCAJ)がスペシャルティコーヒーの評価を行っており、100点満点で採点され、80点以上のものをスペシャルティコーヒーと認定しています。
コモディティコーヒー
商品先物取引市場で取引されているコーヒー豆で、「コマーシャルコーヒー」とも呼ばれます。
 ▶︎需要と供給によって価格が決定されるため、価格が安定している
 ▶︎値段を最優先しているため、味や香りは劣る
 ▶︎銘柄は1つの産地名を指しているが、中身の豆は様々な農園から集められている
 ▶︎生産者ごとではなく、全て混ぜられるため、品質向上に勤めている農家も他の農家と同じ評価になってしまう
といった特徴があります。

少し難しく書きましたが、スペシャルティーコーヒーが「〇〇さんの農園で採れたコーヒー」なのに対して、コモディティコーヒーは色々な農園からJAのようなところに集められて「ブラジル産のコーヒー」として出荷されるというイメージです。
なので、その国の味わいの特徴が出やすくなります。

STANDARD COFFEE BEANSのラインナップ

ブラジル No.2

コーヒーといえばブラジル。世界第1位の生産量を誇ります。
酸味が少なく、バランスのとれた飲みやすい味わいは好きな方も多いのでは?
「No.2」生豆の等級を表します。
ブラジルでは欠点豆の混入量によって、厳格に等級を分けています。
300gの生豆サンプル中に欠点豆4個以内のものをNo.2と評価します
欠点豆0は、ほぼあり得ないという理由で、ブラジルではNo.1グレードを設けず、No.2を最上級としています。

コロンビア スプレモ

コロンビアも生産量第4位のコーヒー生産大国の一つです。
柑橘系のフルーティーな酸味がありながらもバランスの良い味わいが特徴的です。
スプレモ(supremo)とは、スペイン語で「最高級の」という意味。
コロンビアの評価基準は、コーヒー豆の大きさです。
コーヒー豆の短辺の長さのことを「スクリーンサイズ」と言い、以下のように分けられます、

スプレモ(supuremo):スクリーンサイズが17(6.8mm)以上
エキセルソ(excelso):
スクリーンサイズ16(6.4mm)以下14(5.6mm)以上

スクリーンサイズ13(5.2mm)以下は国内消費用となり、輸出されないそうです。
実際はもう少し細かく分けられますが、一般的にはこの2つに分類されていることがほとんどです。

エチオピア イルガチェフェG2

コーヒー発祥の地と言われるエチオピア。エチオピアで生産される豆は「モカ」の名でもお馴染みです。
G2のGは「グレード」のこと。エチオピアは欠点豆の数でグレード分けされます。

G1:300g中の欠点豆が0~3個
G2:300g中の欠点豆が4~12個
G3:300g中の欠点豆が13~27個
G4:300g中の欠点豆が28~45個
G5:300g中の欠点豆が46~90個

グレードは実際にはG9までありますが、輸出されるのはG5までとされており、さらに日本にはG4より下のグレードが入ってくることはまずないと言われています。

グァテマラ SHB

フルーティーな酸味とチョコレートやナッツのようなコクが特徴のグァテマラ産コーヒー。
栽培されている地域の標高の高さによって7つの等級に分けられています
標高が高いほど寒暖の差が大きく、コーヒーの種子が硬く締まり、酸味や香り、味わいが凝縮された高品質なコーヒー豆が育つとされているためです。

SHB(Strictry Hard Bean ストリクトリー・ハード・ビーン):標高1350m以上
HB(Hard Bean ハード・ビーン):標高1200m〜1350m未満
SH(Semi Hard Bean セミ・ハード・ビーン):標高1050m〜1200m未満
EPW(Extra Prime Washed エクストラ・プライム・ウォッシュト):標高900m〜1050m未満
PW(Prime Washed プライム・ウォッシュト):標高750m〜900m未満
EGW(Extra Good Washed エクストラ・グッド・ウォッシュト):標高600m〜750m未満
GW(Good Washed グッド・ウォッシュト):標高600m未満

タンザニア AA

タンザニアのコーヒーはアフリカ最高峰キリマンジャロ山麓で多くが栽培されています。
有名な「キリマンジャロ」はタンザニアのコーヒーなんですね。
タンザニアの評価基準はコロンビアと同じく「スクリーンサイズ」です。

AA6.75mm以上
A6.25mm〜6.75mm未満
B6.15mm〜6.25mm未満
C5.90mm〜6.15mm未満
T5.90mm未満
PBピーベリー(丸豆)
Eエレファント(2つの豆が合体したAAよりも大きいもの)

そして、スクリーンサイズに加えて重量(密度)でも評価されます。
AA、A、B、Cの豆に弱い風と強い風を当てて重さで格付けします。
(PB、Eは重量での格付けはされず、そのままのグレードとなります)
強い風でも飛ばなかったものはそのままAA、A、B、Cのグレードとなります。

AF:AA、Aのうち、強い風で飛んでしまうもの
TT:Bのうち、強い風で飛んでしまうもの
TEX:Cのうち、強い風で飛んでしまうもの、スクリーンTの豆
F:大きさに関わらず弱い風で飛んでしまうもの

その後、工場でピッキング(欠点豆を取り除く作業)をし、欠点豆はUGと格付けされます。

さらに、品質ごとに以下の9段階に格付けされます。
焙煎豆の色と珈琲液の味覚検査によって行われるそうです。

FINE:最も品質が高い
GOOD
FAIR GOOD
FAQ+
FAQ
FAQ-
POOR FAIR
POOR
VERY POOR:最も品質が低い

AAのFINEが最高評価となるわけです。タンザニアは厳しい評価基準を設けているんですね。

他にもラインナップはありますが、今日はこのくらいで。
また追ってご紹介します!
国によってグレーディングの仕方が全く違うコーヒー豆。
コモディティコーヒーといえども品質の高い豆を使用していることがお分かりいただけると思います。
また、基本的には大雄寺店の12kg釜焙煎機で焙煎をしています。

大雄寺店の12kg釜焙煎機

一度に大量に焙煎することで、コストを抑え、皆様にお安く提供できるのです。
ぜひ色々と飲み比べてみてくださいね。

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販売店舗

大雄寺店のみの販売となります。
いつもラインナップ全ての豆があるわけではなく、日替わりで販売していますので、欲しい豆がある場合はお問い合わせください。
数日いただければ他の店舗でも受け取りが可能です。
お問い合わせは公式LINEが便利です。
ぜひご利用ください。

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大雄寺店
栃木県大田原市前田928-1
営業時間(※プレオープン期間中)
9:00~18:00
水曜日定休

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掘り下げていく番組です。

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