エルサルバドル ビクトリア農園
本日はエルサルバドル ビクトリア農園をご紹介していきます。
エルサルバドルコーヒーの特徴
エルサルバドルの国土
中央アメリカ中部に位置するエルサルバドルは、グアテマラ、ホンジュラスと国境を接し、南は太平洋に面しています。 日本の四国と同じくらいの国土に約649万人が暮らす、人口密度の高い国です。
首都はサンサルバドル。公用語はスペイン語です。
火山が20以上ある火山地帯でもあり、火山灰を多く含んだ土壌はミネラルが豊富です。
また、国土のほとんどが高地で標高が高く、雨量も十分にあるため、コーヒーの栽培に最適な環境です。
大規模な農園は少なく、機械化が進んでいない小規模農園がほとんど。
エルサルバドル国立コーヒー研究所(ISIC アイ・エス・アイ・シー:Instituto Salvadoreño de Investigaciones del Café)と呼ばれる組織では、コーヒーの品種改良や生産技術の研究が行われており、政府がコーヒーの生産に対して協力的なのが特徴的です。
エルサルバドルコーヒーの特徴
①全てアラビカ種 そのうち70%がブルボン種
エルサルバドルで栽培されているコーヒーは全てアラビカ種。
そのうち70%がアラビカ種の原種と言われているブルボン種です。
ブルボン種は、丸みのある小粒の豆で、芳醇な風味や甘味があり、苦みや酸味がマイルドで、飲みやすいコーヒー。
病気にかかりやすく育てるのに非常に手間がかかると言われているため、エルサルバドルではコーヒーの品種改良が盛んに行われています。
②エルサルバドル国立農政省コーヒー研究所で交配されたパカマラ種
エルサルバドルで発見されたブルボン種の突然変異種、パーカスは、コーヒーの木が小ぶりで、暑さに強いため、コーヒーの木を守るために日陰を作るための高木のシェードツリーが必要なく、通常の品種よりもたくさん植えることができる上に、元々の収穫量も多い品種です。また病虫害に強い品種でもあります。
このパーカス種に、マラゴジッペを交配してできたのがパカマラ種です。
パーカスとマラゴジッペの名前からパカ/マラと名付けられました。
マラゴジッペはコーヒー豆も大きく高品質だが、収穫量が少なく、またコーヒーの木がアラビカ種の中でも一番大きく、背が高いために収穫の作業が難しい品種でした。
この交配によって、高品質で収穫量も多く、低木で収穫の作業もしやすい効率の良いパカマラが登場し、エルサルバドルのコーヒーの生産性や品質を高めることに一役買っています。
③グレーディング(格付け)
エルサルバドルのコーヒーのグレーディングは標高によって行われます。
ホンジュラスと同じですね。
SHG(Strictly High Grown) : 標高1200m以上で栽培
HG(High Grown): 標高900m〜1200m未満で栽培
CS(Central Standard): 標高900m未満で栽培
④味わい
酸味がマイルドで後味がスッキリしているのに香りは豊かで芳醇なのが特徴的です。
ビクトリア農園の特徴
産地
エルサルバドルの南西部に位置するリベルタ県ハヤケのビクトリア農園で栽培。
標高は1,300m以上。高品質なSHGです。
品種と製法
原生種のブルボン種。小粒で病気にかかりやすいため、栽培にとても手間がかかっています。
エルサルバドルの主な精製方法であるウォッシュト製法です。
味わい
酸味も苦味もマイルドな飲みやすいコーヒー。
柔らかい酸味の後に程よいナッツ感が感じられ、晴れた日に飲みたくなるような味わいです。
取り扱い店舗
エルサルバドル ビクトリア農園は、本店、ハーモニーホール店、西那須野店で販売しております。
公式LINEでもご予約ができますので、ぜひご利用ください。
ONLINE SHOPでも販売中です。

本店
栃木県大田原市中野内735
080-7667-6169
11:00~17:00
火・水・木曜日定休
※コーヒー豆、グッズの販売のみ
ハーモニーホール店
栃木県大田原市本町1-2703-6
0287-47-4646
10:00~17:00(L.O.16:30)
不定休(ハーモニーホールの休館日等に準じます)
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