【ひつじ珈琲】コーヒーの淹れ方3選

選べるコーヒーの抽出方法

11/26(土)から~西那須野店でコーヒーの抽出方法が追加されました。
もともとあるプアオーバーに追加してクレバーエアロプレスが選択肢に!

何がちがうの?【淹れ方編】

クレバー?エアロプレス?

いやぁ、そもそも何が違うの・・・っていう方も
いると思うので簡単に説明します!

ちょっと深堀り:透過法?浸漬法?

すこーしだけ深堀りするので、
いやだなぁってなる方は飛ばしてくださいね(笑)

ちょっとしたことでコーヒーの味わいは変わります。
もちろん、抽出方法でも変わります。

その抽出方法を大きく分類すると、「透過法」「浸漬法」です。

透過法・・・お湯を断続的に粉にそそぐ方法
特徴:抽出時間が比較的短く、クリアな味わいになる。
   注ぎ方や湯量で味わいをコントロールできる。
代表:ハンドドリップ、コーヒーメーカー

浸漬法・・・お湯に粉を浸す方法
特徴:オイルも含め全成分が溶け出るため、豊かでまろやかな風味になる
   浸漬時間によって味わいを調整しやすい
代表:フレンチプレス、クレバー、一部エアロプレスのレシピ

加圧法・・・加圧しながらお湯に粉をそそぐ
特徴:短時間で成分をひきだし、まったりとした口当たりになる
抽出力は1番強く、みや濃厚さが際立つ
代表:エスプレッソ

Pour Over(プアオーバー)

まずはひつじ珈琲開業当初から続けているプアオーバー。
日本でいうとハンドドリップと同じ意味です。

みなさんが想像する、コーヒー屋さんでよくみるあの器具です。

ハンドドリップはドリッパーとサーバーを使って、コーヒーの粉にお湯をそそぎ、
円を描くように丁寧に抽出します。

先ほど話した抽出方法としては、透過法に分類されます。

Clever(クレバー)

クレバーの正式名称は「クレバーコーヒードリッパー」。
2009年に台湾の会社から発売されました。
これまた意外と最近なんですね~。

ちょっとした豆知識ですが、クレバーの意味はそのままで
「賢い(clever)」だそう。

そして抽出方法は簡単です。
必要なのはクレバーとペーパーフィルターとお湯のみ。

ドリッパーに粉とお湯をいれて一定時間おいた後、
マグやサーバーに置くだけです。

ドリッパーの底面にシリコンバブル(ようは弁)があるので、
マグに乗せると弁がひらいてコーヒーが出てくる仕組みです。

確かに賢い…!

抽出方法としては浸漬法に近いといわれています。

Aero Press(エアロプレス)

実は、エアロプレスも2000年以降に開発されました。
案外歴史は浅く、空気圧を使った淹れ方が特徴。
ほんとうにコーヒー器具?と一旦疑う、
まるで注射器のような器具です。

方法としてはこちらも簡単で、
コーヒーの粉にお湯をそそぎ、ゆっくりプレスするだけです。
手入れも簡単なのでキャンプやアウトドアでも重宝されるそう。

抽出方法としては浸漬法と加圧法のハイブリッド。

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何がちがうの?【味わい編】

Pour Over(プアオーバー)

(抽出方法:透過法)
味わい:澄んだ味わい。淹れ方で個々のフレーバーが際立つ
口当たり:クリーン

Clever(クレバー)

(抽出方法:浸漬法)
味わい:バランスが良い。フレンチプレスに似た味わい。
口当たり:なめらか

Aero Press(エアロプレス)

(抽出方法:浸漬法+加圧法)
味わい:リッチで濃厚
口当たり:少しオイリーで重い

おすすめの焙煎度は?

プアオーバー :2♭~10  (全般)

クレバー   :2♭~6♯(浅煎り~中深煎り)

エアロプレス :2♭~4♭(浅煎り~中煎り)

少し説明すると、プアオーバーはどの焙煎度でもおすすめです。
クレバー、エアロプレスとも浅煎りは酸味が際立つのでおすすめ。

そしてクレバーは中煎り~中深煎り
エアロプレスは中煎りもおすすめします。

あくまでおすすめなので参考程度にお選びください!

やってみた!それぞれの味の比較

かさねブレンド(浅煎り)で検証

ひつじ珈琲の独自ブレンド「かさねブレンド」を
3種類の淹れ方で味わいを比べてみました。

主観的な意見にはなるので、参考程度にみてほしいです!
おおまかにまとめると以下のように感じました。

酸味:エアロプレス > クレバー > プアオーバー

コク:エアロプレス > クレバー > プアオーバー

どんな人に向いてる?

せっかくなので、今回はプアオーバーを除外して
エアロプレスクレバーから選ぶなら!の話をします。

酸味(浅煎り)のあるコーヒーが好き!って方は、
エアロプレスがおすすめ。

反対に、酸味(浅煎り)は得意じゃないけど試してみたい!って方は、
中深煎りまで選べるクレバーがおすすめです。

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おまけ【ひつじ珈琲流レシピ】

すべて豆は14g中粗挽きで実施します。
今回はホットのレシピのみです。

Pour Over(プアオーバー)

湯量:全部で250g
お湯の温度:90℃

レシピ(所要時間2分半)
①器具を温める
②ペーパーフィルターをセットする
③粉をいれる
③30gのお湯をまんべんなく入れる
④30秒蒸らす
⑤70gのお湯をゆっくり注ぎ始める(滴下速度:1.2g/s)
⑥注ぐ→3秒置く→注ぐを繰り返す(滴下速度:3.0g/s)
⑦湯量が計175gになったら注ぐ量を増やす(滴下速度:4.0g/s)
⑧湯量が計250gになるまで注ぐ
⑨サーバーのメモリが210mlになったらきる

Clever(クレバー)

湯量:全部で230g
お湯の温度:90℃

レシピ(所要時間3分)
①台形フィルターをセットする
②粉をいれる
④30秒で100gのお湯をそそぐ
⑤3回攪拌する※
⑥130gのお湯をそそぐ(計230gになる)
⑦3回攪拌する※
⑧ふたをして3分になるまで待つ
⑨3分経過したらマグにかける
(底面に弁があり、マグにかけると開いて抽出される)
※ここでの攪拌の意味は、中に入りやすい空気を抜くイメージ

Aero Press(エアロプレス)

湯量:全部で220g
お湯の温度:93℃

レシピ(所要時間3分)
①チャンバーにプランジャーをセットする(インバート式で実施)
②チャンバーに粉をいれる
③あらかじめフィルターはリンスしておく
④1分以内に100gのお湯をそそぐ
⑤5回攪拌する※
⑥1分経過したら120gのお湯をそそぐ(計220gになる)
⑦5回攪拌する※
⑧フィルターキャップをはめる
⑨2分経過したらマグにひっくり返してプレス
⑩プシューっと音が鳴ったらプレスをやめる
(雑味なども抽出されてしまうため)
⑪3分で抽出し終わるイメージ
※ここでの攪拌の意味は、粉とお湯をなじませ、温度を均一にするイメージ

https://youtu.be/4g_JfU2TpH4?si=PCEL_1uOCwCxWe4c

現時点では西那須野店のみでの実施なのでご注意ください。
また、わからないことがあればお気軽にスタッフにお尋ねください!

最後まで読んでいただきありがとうございます。

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コーヒーに関することを科学的にマニアックに
掘り下げていく番組です。

ひつじ珈琲の珈琲研究室

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