おいしい深煎りコーヒーの淹れ方|4つのコツ【ひつじ珈琲】

寒くなると深煎りが恋しい

肌を突き抜けるような寒さになってきました。するとでてくる「寒い日って深煎りがのみたい…」
冬ってどうして深煎りコーヒーが飲みたくなるんでしょうね・・・

さて、深煎りコーヒーは「苦い」のが特徴ですが、それこそ成分を抽出しすぎると
「ゔってなるような苦さ」になりますよね。

✓それが起こらないようにするためにはどうすればいいのか?
✓飲みやすい深煎りコーヒーはどう抽出するのか?
✓深煎りが苦手でも飲みやすくするには?

今回はOmori代表から教わった4つのポイントをまとめました。結論からいうと、「苦い成分をお湯に溶かしすぎないようにする」ということです。

⚠このブログはリールの内容をまとめたものです。
動画の方が見やすいよ~って方はひつじ珈琲西那須野店店長 NanaさんのInstagramリールがおすすめです!以下にリンクを貼ります。

4つのポイント

おいしくて飲みやすい深煎りコーヒーはどうしたらできるのか?
ポイントをまとめると以下の4つです。

①挽き目  :粗挽き
②お湯の温度:85℃、途中で60~70℃に下げる
③蒸らし時間:少し短め(20秒~25秒)
④注ぎ方  :空洞化しないようにゆっくり

挽き目

コーヒー豆の挽き目によっても成分の出方はかわります。

まず、豆の挽き目は粗挽き。理由としては粗挽きの方がコーヒーの成分が出にくいからです。

一般的に
お湯と接触する表面積:細挽き>粗挽きのため、
細挽き・・・苦み成分がでやすい 成分がお湯に溶けるスピードは速い 
粗挽き・・・細挽きより苦みが少なくなる 成分がお湯に溶けるスピードは遅い

ポイント① 挽き目は粗挽き

お湯の温度

続いて、お湯の温度は85℃くらい。

通常淹れる温度は90℃~96℃の間をおすすめされるのが多いかと思います。ただ今回はおいしくて飲みやすい深煎りコーヒーを淹れたいので、通常より温度を下げて注ぎはじめます。その理由としては、お湯の温度が低い方が成分が出にくいからです。

また途中でケトルに差し水をしてお湯の温度を下げます。だいたい総抽出量の40~60%くらいになったら温度を60~70℃に。これは後半にでてくる雑味や苦みを落としすぎないようにするためです。

一般的に
(お湯の温度が→高い、低いとして)
抽出力・・・高い>低い
苦み ・・・高い>低い
酸味 ・・・低い>高いお湯の温度が高いと溶解度、拡散力などがあがるため。

ポイント② お湯の温度は85℃くらい 途中で60~70℃に下げる

蒸らし時間

蒸らし時間は少し短め
ひつじ珈琲のマニュアルでは蒸らし時間は30秒でやっていますが、今回はだいたい20秒~25秒に減らします。

短くする理由としては深煎りは浅煎りよりも水が浸透しやすいからです。

深煎りは浅煎りよりも焙煎時間が長く、高温で焙煎されます。そのため豆自体の細胞壁が破壊され複数穴があき、水が浸透されやすくなります。また細胞内部も柔らかく脆くなるため、より浸透されやすいです。

お湯が粉に浸透する時間が長いコクや苦み成分がでてきやすくなります。そのため、浅煎りよりも蒸らし時間を減らします。

一般的に
(蒸らし時間が→長い、短いとして)
長い・・・溶けにくい成分が溶ける 
短い・・・溶けにくい成分が溶けない

溶けにくい成分:コクや苦み成分
溶けやすい成分:酸味

ポイント③ 蒸らし時間を20秒~25秒に減らす

 

注ぎ方

注ぎ方の細かいテクニックは今回割愛させてもらいます。今回の注ぎ方の話は、速さについてです。
(他のポイントより少し説明が長くなります!)

深煎りはゆっくり注ぐのがおすすめ。

深煎りの豆は浅煎りよりもガスが発生しやすいです。
そのためお湯を注ぐと「ポコポコ」と空気がでてくる現象をみたことがあると思います。

お湯を注いでドームがよく膨らむということは、ドリッパー内が空洞になっているということです。その状態にお湯を注いでもお湯は空洞を通ることになるので、必然的に粉とお湯は接してない状態になります。

またそこにお湯を速く(多く)注いでしまうと陥没につながります
ぽこんと穴が開いている状態です。

想像がしにくいかもしれないので、以下に実際に陥没させた画像を載せます。
(⚠わかりやすくするためわざと陥没させています)

陥没していない状態

陥没させた状態

これも粉がお湯と触れていない部分があるということなので、未抽出につながります。

だから空気を抜くようにゆっくりと注ぐのがポイントです。
(実際は蒸らしの時間が長すぎても陥没しやすくなります)
ゆっくり注いで泡を抜いていけば粉にまんべんなくお湯が通るようになります。
そうすれば未抽出を防げて、おいしいコーヒーができます。

ポイント④ 空気を抜くようにゆっくり注ぐ

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ひつじ珈琲レシピ

今回はホットのみのレシピです。
お気に入りのマグカップもご用意ください!

用意するもの

  • ドリッパー
  • ペーパーフィルター
  • サーバー
  • スケール
  • タイマー
  • ケトル(なければポットでも可)

・豆14g(粗挽き)
・お湯(85℃)

レシピ(ホットを210ml抽出するとして)

①器具を温める
②ペーパーフィルターをセットする
③粉をいれる
④85℃のお湯を入れて20~25秒蒸らす
⑤ゆっくり空気を抜くイメージで円を描くように落とす
⑥粉のドームが膨らみきったら注ぎに変える
⑦注ぐ→3秒置く→注ぐを繰り返す
⑧サーバーのめもりが100~130mlになったらケトルに差し水(60~70℃に下げる)
⑨210ml抽出したら完成(落とし切らない)

以上です!ぜひお家でおいしい深煎りコーヒーを楽しんでください。

ひつじ珈琲のYouTubeチャンネル
コーヒーに関することを科学的にマニアックに
掘り下げていく番組です。

ひつじ珈琲の珈琲研究室

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